書式変換関数

整数型と文字列型, 浮動小数点型とと文字列型の間の変換処理を行います. 整数,浮動小数点型変数の内容を文字列型に変換して Talk関数で出力したり, EditBox関数で入力した文字列情報を整数型, 浮動小数点型の数値に変換できます.

atof
atoi
ftoa
ftos
itoa
itos

double atof(   string str )

機能 文字列で表現される数値を浮動小数値に変換します.
引数
str 対象文字列
戻り値
変換結果
説明

文字列で表現される数値を浮動小数値に変換します. str引数には,符号付き, または符号なしの形式で表現した浮動小数値が指定できます. 小数部が0の場合(整数値)の場合は小数点とそれ以降の数値を省略できます.

変換はstr引数の先頭から末尾に向かって行われます. 末尾まで正しく変換できた場合はその結果を返します. 途中で変換できない文字が現れた場合は変換を終了し, そのときの途中結果を返します.変換に失敗した場合は0を返します.

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int atoi(   string str )

機能 文字列で表現される数値を整数に変換します.
引数
str 対象文字列
戻り値
変換結果
説明

文字列で表現される数値を整数に変換します. str引数には符号付き整数, 符号なし整数のどちらかの形式で表現した文字列を指定します. 文字列の先頭から連続する空白(スペース,タブ)は無視されます.

変換はstr引数の先頭から末尾に向かって行われます. 末尾まで正しく変換できた場合はその結果を返します. 途中で変換できない文字が現れた場合は変換を終了し, そのときの途中結果を返します.変換に失敗した場合は0を返します.

例1
//
int i;
i = atoi( "-1" );//i==-1になる
i = atoi( "20" );//i==20になる
i = atoi( "2a2" );//i==2になる
i = atoi( "test" );//i==0になる
      
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string ftoa(   double d )

機能 double型の数値を文字列表現に変換します.
引数
d 対象数値
戻り値
変換後の文字列
説明

double型の数値dを文字列表現に変換します.

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string ftos(
  string format,
  double value )
[2.00以降]

機能 double型数値を指定された書式で文字列に変換します
引数
format 変換する書式
value 変換する値
戻り値
変換された文字列,またはNULL
説明

valueに指定されたdouble値をformatに指定された書式にしたがっ て文字列に変換します.

変換結果が256文字以上のとき,または異常な書式が指定された場 合はNULLを返します.

書式は次の構造であらわします.
[フィル][桁数][精度]
それぞれの詳細は下記の通りです

[フィル](省略可)itosの[フィル]を参照してください.
[桁数](省略可) 変換後の数値の最低長を文字数で指定します.変換後の文字 列がこの指定よりも短い場合は,[フィル]設定に従い空白を 埋めてから出力します.長い場合は[桁数]設定によらず変換 文字列全体が出力されます.
[精度](省略可) 変換後の数値の小数部の長さを文字数で指定します.変換後 の小数部がこの指定よりも長い場合は四捨五入されます.

例1
ftos( ".3" , 321.1234 );    //出力は"321.123"
例2
ftos( "-10.3" , 321.1234 ); //出力は"321.123   "
例3
ftos( ".2" , 321.1234 );    //出力は"321.12"
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string itoa(   int n )

機能 int型の数値を文字列表現に変換します.
引数
n 対象数値
戻り値
変換後の文字列
説明

int型の数値nを文字列表現に変換します.

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string itos(
  string format,
  int value )
[2.00以降]

機能 int型整数を指定された書式で文字列に変換します
引数
format 変換する書式
value 変換する値
戻り値
変換された文字列,またはNULL
説明

valueに指定された整数値をformatに指定された書式にしたがって 文字列に変換します.

変換結果が256文字以上のとき,または異常な書式が指定された場 合はNULLを返します.

書式は次の構造であらわします.
[フィル][桁数][入力データ]
それぞれの詳細は下記の通りです

[フィル](省略可)
[フィル]
-左詰めで変換し,右側の空白をスペース文字で埋めます.
0右詰で変換し,左側の空白を0を埋めます.
省略すると,右詰めで変換し,左側の空白をスペース文字で 埋めます.
[桁数](省略可) 変換後の数値の最低長を文字数で指定します.変換後の文字 列がこの指定よりも短い場合は,[フィル]設定に従い空白を 埋めてから出力します.長い場合は[桁数]設定によらず変換 文字列全体が出力されます.
[出力形式](必須) 数値の出力形式を指定します.
出力形式
d10進数整数
x16進数整数(a-fは小文字)
X16進数整数(A-Fは大文字)
o8進数

例1
itos( "010d" , 321 );   //出力は"0000000321"
例2
itos( "-10d" , 321 );   //出力は"321       "
例3
itos( "2d" , 321 );     //出力は"321"
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