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■Chararinaの起動シーケンス
Chararinaがどのような処理でキャラクターを実行するのか


Chararinaが起動する際に、どのような順番でファイルをロードし起動するのか、について解説します。

  1. Chararinaを起動します。

  2. このとき、Chararina本体(persona.exe)のコマンドライン引数に、キャラクター型番が指定してあれば、そのキャラクターを起動しようとします。
    指定がなければ、persona.exeと同じフォルダにある"persona.rc"ファイルを読み込みます。このファイルにはキャラクター型番が記述されており、Chararinaはそのキャラクターを起動しようとします。
    もし、persona.rcも存在しなかった場合は、Chararinaは「キャラクター切り替えダイアログ」を表示し、キャラクター選択を待ちます。

  3. 前項で指定したキャラクターの、
    .\ベンダー名\形式番号\フォルダ内に存在する、
    ベンダー名\形式番号.psnファイルをロードします。

    例: サンプルキャラクター「タイヤネコ」の場合であれば,ベンダーコード"TEST",形式番号"APX-01"なので、persona.exeからの相対位置で、
    .\TEST\APX-01\TEST-APX-01.psn
    をロードしようとします。

  4. 前項で、もし該当するpsnファイルが存在しなかった場合、Chararinaはキャラクター切り替えダイアログを表示し、キャラクターの指定をやり直します。(再度psnファイルのロード試行に戻ります)
    psnファイルがロードできた場合、それをもとに、「キャラクターの名前」「暗号化キー」「ネットワーク更新時の参照先URL」など、基本情報をロードします。

  5. 起動しようとするキャラクターの、 .\ベンダー名\形式番号\dat\フォルダ内の,exapack.lstファイル(EXAファイルパッケージ設定ファイル)を参照します。このファイルの指定に基づき、ロードするexaファイル(コンパイル済み綾織プログラム)をロードします。
    この際の挙動は、開発仕様書の該当する項目を参照してください。

  6. exapack.lstファイルが存在しなかった場合、Chararinaは、.\ベンダー名\形式番号\dat\フォルダ直下のすべてのexaファイルをロードします。exaファイルが暗号化されていた場合は、psnファイル内の暗号化キーを使って復号化します。

    このとき、datフォルダ直下のexaファイルのみが対象になることに注意してください。サブフォルダのexaファイルはロード対象外です。

  7. 次に、プロパティファイルをロードし、メモリ上に展開します。プロパティファイルは拡張子prpのファイルで、HDD上ではいくつかのファイルに分割されて保存されています。
    メモリ上にロードされた時点では、プロパティはWindowsレジストリのようなツリー構造でアクセスできます。

    このとき、share.prpやvd.prpなどの共有領域のプロパティと、起動したキャラクターのaya.prp, sys.prpだけではなく、インストールされている(psnファイルが適切なフォルダ構造で配置されている)全キャラクターのaya.prp, sys.prpがメモリ上に展開されることに注意してください。

  8. 対象となるすべてのexaファイルをメモリ上に展開し、プロパティのロードが完了したら、そのキャラクターを起動します。プログラム中のStartUp標準アクションを呼び出します。

付録1: 起動するキャラクターを直接指定する方法
1.の項目で説明したように、persona.exeのコマンドライン引数にキャラクター型番を指定すると、そのキャラクターを直接起動できます。既にChararinaが起動している場合は、指定したキャラクターが2体目以降のキャラクターとして起動します。(型番で指定したキャラクターが既に起動している場合は、何も起こりません)

具体的な指定方法としては、下記のような方法があります。


Windowsからキャラクターを直接指定して起動する方法

  1. デスクトップ上の「Chararina」のショートカットをコピーして、同じ内容のショートカットを作っておきます。
  2. ショートカットを右クリックして[プロパティ(R)]を開きます。
  3. リンク先: の項目が、
    "C:\Program Files\Praesens\Chararina\persona.exe" となっていることがわかります(デフォルトインストール先の場合)。ここを、
    "C:\Program Files\Praesens\Chararina\persona.exe" "TEST-APX-01"
    と書き換えてOKボタンを押します。(TEST-APX-01は、指定したいキャラクターの型番)
  4. ショートカットをダブルクリックして起動します。TEST-APX-01が起動します。もし、正常にインストールされていないキャラクターの型番を指定した場合は、起動に失敗し、「キャラクター切り替えダイアログ」が表示されます。
このようなショートカットを複数種類作っておき、「スタートアップ」に登録しておけば、Windows起動直後に好きなキャラクターを複数起動することもできます。

付録2: SHIFTキーを押しながら起動
Chararinaの取扱説明書(Readme.txt)にも記載してありますが、Chararinaの起動時にキーボードのSHIFTキーを押しっぱなしにしておくと、persona.rcの指定を無視して、キャラクター切り替えダイアログを最初に表示します。
ただし、コマンドライン引数の指定は無視しません。