----------------------------------------------------------------------- ランチャープラグイン Ver.1.05 for Chararina 取扱説明書 Copyright(C) 2001-2004 Praesens, Inc. All rights reserved. http://www.praesens.co.jp/pws/ ----------------------------------------------------------------------- 1. はじめに ランチャープラグインをダウンロードいただきありがとうございます.ラ ンチャープラグイン(以下本プラグイン)はChararina(キャラリナ)上で動 作するキャラクタと連動することが可能なプログラムランチャープラグ インです. 2章で本プラグインの使い方を説明します.3,4章ではキャラクタとの連携 にプラグイン関数などについて説明しますので,本プラグインに対応した キャラクタを作成する方はそちらもあわせてご覧下さい. 2. 使い方 本プラグインはショートカットアイコンをリング状にキャラクタの周囲に 並べて表示します.このリングをランチャーリングと呼びます.ランチャー リングには赤いカーソルが表示されます.カーソルの両端についた矢印を クリックすることで,ランチャーリングを左右に回転させることが出来ま す. 2.1. ショートカットを実行する ランチャーリング上のショートカットを実行するには下記の三つの方法が あります. 2.1.1. カーソル上のショートカットをクリックする カーソルの左右にある矢印をクリックし,ランチャーリングを回転させ, 実行したいショートカットをカーソルの枠内に移動します.移動できたら ショートカットを左クリックします. 2.1.2. カーソル外のショートカットをダブルクリックする ランチャーリング上のショートカットを直接ダブルクリックします. 2.1.3. ポップアップメニューの[開く(O)]を選択する ランチャーリング上の起動したいショートカットを右クリックしポップアッ プメニューを表示します.表示されたポップアップメニュー項目のなかか ら,[開く(O)]を選択します. 2.1.4. 開きたいファイルをドロップする 開きたいファイルをドラッグし,ランチャーリング中の起動したいショー トカットの上でドロップします.例えばメモ帳でテキストファイルを開き たい場合は,開きたいメモ帳のファイルをドラッグしランチャーリング上 のメモ帳のショートカットにドロップします. 2.2. ショートカットを追加する ランチャーリングには,常に「ショートカット追加用アイコン」が表示さ れています(無地の正方形のアイコンです).ランチャーリングを操作して, このアイコンをカーソルの枠内に入るように回転させてからクリックする と,ショートカット選択ダイアログが表示されますので,追加したいショー トカットファイルまたは実行ファイル(*.exe)を選択してください. あるいはショートカット追加用アイコンに,追加したいショートカットま たは実行ファイルをドラッグ&ドロップします.一度に二個以上のショー トカットを追加することも出来ます. ショートカットのリンク先に指定できる実行時引数は最大で1024バイトま でです.ショートカットのリンク先はショートカットアイコンを右クリッ クしてプロパティ(P)を選択すると見ることができます. 2.3. ショートカットを削除する ランチャーリング上の削除したいショートカットの上で右クリックし,表 示されたポップアップメニューから[削除(D)]を選択します. 2.4. ランチャーリングを消す・表示する キャラクタの画像を右クリックしてポップアップメニューを表示します. メニューの[プラグインの設定(P)]をクリックし,表示されたサブメニュー の[ランチャーのON/OFF]をクリックします.ランチャーリングが表示中の 場合はランチャーリングが消えます.消えていた場合は表示されます.ラ ンチャーリング表示中は[ランチャーのON/OFF]の左側にチェックマークが 表示されます. 2.5. 設定する キャラクタの画像を右クリックしてポップアップメニューを表示します.メ ニューの[プラグインの設定(P)]をクリックし,表示されたサブメニュー の[ランチャーの設定]をクリックします.[ランチャーの設定]ダイアログ が表示されますので,ランチャーの設定を行います.各設定項目について 説明します. ・描画スタイル ランチャーリングの描画スタイルを選択します.[2D描画]はキャラクタ画 像の中央部を中心に円形にアイコンを配置します.[3D描画]はキャラクタ を中心にアイコンを三次元状に配置します. ・アイコンの背景を透明化 アイコンの背景を透明化する場合にチェックをつけます.ランチャーリン グの回転に時間が掛かる場合はこのチェックをOFFにしてください.描画 スタイルで3D描画を選択した場合はこのチェックマークは選択できません. ・カーソル位置 カーソルを表示する位置を上下左右の四つから選択します.「上」を選択 するとリングの12時方向に表示されます.同様に,「右」なら3時,「下」 なら6時,「左」なら9時方向に表示されます.描画スタイルで3D描画を選 択した場合はこの設定は無効になります. ・ランチャーリングのサイズ ランチャーリングのサイズをパーセンテージで指定します. ・効果音を再生する チェックマークをつけると,ランチャーが回転するときに指定されたwave ファイルを再生します.再生するwaveファイルは「参照」ボタンを押して 選択します. 2.6. その他 上記で解説した機能のほかにも,次のような機能があります. ・ツールチップの表示 マウスカーソルをショートカットアイコンに重ねるとショートカット名を 表示します. 3. プラグイン関数 本プラグインは非常駐プラグインです.キャラクタからLoadPlugin関数を 用いてプラグインをロードすることで,次に説明するプラグイン関数を 使用できます. ランチャープラグインは綾織から呼び出せる下記のプラグイン関数を実装 しています.キャラクタからこれらのプラグイン関数を呼び出すことで, キャラクタからランチャープラグインを操作できます なお,文中で用いる"ショートカットの名前"とは,リンク先のパス名では なく,ショートカットに与えられた名前です. ・void LF_LNCH_Rotate( int dir , int step ) 機能 ランチャーリングを指定の方向へ指定されたショートカットアイコンの数 だけ回転させます.回転量はショートカットの個数で指定します. 引数 dir 0:左回転 1:右回転 step 回転量 戻り値 なし ・void LF_LNCH_RotateAt( int index ) 機能 指定したインデックスのショートカットアイコンが正面にくるように,ラ ンチャーリングを回転させます. 引数 index 正面に持ってくるショートカットアイコンのインデックス 戻り値 なし ・int LF_LNCH_GetShortcutCount( ) 機能 ショートカットリングに登録されているショートカットの数を取得します. 引数 なし 戻り値 登録されているショートカットの数 ・string LF_LNCH_GetNameAt( int index ) 機能 インデックスで指定したショートカットアイコンの名前を取得します. 引数 index ショートカットアイコンのインデックス (0〜ショートカットアイコンの数-1) 戻り値 ショートカットアイコンの名前 ・string LF_LNCH_GetIndexOf( string name ) 機能 指定したショートカット名のインデックスを取得します.取得したイ ンデックスはLF_LNCH_GetNameAt,LF_LNCH_RotateAt, LF_LNCH_ExecuteAtで使用できます. 引数 index ショートカットアイコンのインデックス (0〜ショートカットアイコンの数-1) 戻り値 0以上 ショートカットアイコンのインデックス -1 エラー ・int LF_LNCH_ExecuteAt( int index ) 機能 インデックスで指定したショートカットを実行します. 引数 index 実行するショートカットアイコンのインデックス 戻り値 1 実行成功 0 実行失敗 ・int LF_LNCH_Execute( string name ) 機能 指定したショートカットを実行します. 引数 name 実行するショートカットの名前 戻り値 1 実行成功 0 実行失敗 ・void LF_LNCH_Show( ) 機能 ランチャーリングを表示します. 引数 なし 戻り値 ・void LF_LNCH_Hide( ) 機能 ランチャーリングを非表示にします. 引数 なし 戻り値 ・string LF_LNCH_GetConfig( string name ) 機能 ランチャープラグインの設定を取得します.設定名と設定値は下記の とおり. 設定名 設定値 ------------------------------------------------------ Visible "1"=表示 "0"=非表示 引数 name 取得する設定名 戻り値 設定名が存在するときはその設定値 設定名が存在しないときはNULL 4. コールバック関数 プラグインは下記の綾織関数を呼び出すことが出来ます.必要な関数を export修飾子をつけて綾織で定義してください.これらの関数はユーザ操 作によって実行された場合にコールバックされます. ・export void LF_LNCH_Rotated( int dir , int step ) 機能 ユーザの操作でランチャーリングが回転したときに呼び出されます. 引数 dir 0:左回転 1:右回転 step 回転量 戻り値 なし ・export void LF_LNCH_Executed( string name ) 機能 ショートカットが実行されたときに呼び出されます. 引数 name 実行されたショートカットの名前 戻り値 なし ・export void LF_LNCH_Shown( ) 機能 ランチャーリングが表示されたときに呼び出されます. 引数 なし 戻り値 なし ・export void LF_LNCH_Hidden( ) 機能 ランチャーリングが非表示にされたときに呼び出されます. 引数 なし 戻り値 なし ・export void LF_LNCH_Added( string name ) 機能 ショートカットが追加されたときに呼び出されます.複数同時に追加 されたときは,それぞれのショートカット名を引数にして,追加され た数だけ呼び出されます. 引数 追加されたショートカットの名前 戻り値 なし ・export void LF_LNCH_Removed( string name ) 機能 ショートカットが削除されたときに呼び出されます. 引数 削除されたショートカットの名前 戻り値 なし 5. エラーダイアログ 本プラグインにエラーが発生すると,ダイアログで下記のメッセージを出 力します. ・GetWindowRgn return ERROR 内容 リージョンを作成できませんでした. 原因 キャラクタの画像が表示されていないときに本プラグインのロード, 表示を行うとすると発生します. 解決方法 キャラクタの画像を画面に表示した後で,本プラグインのロード, 表示を行ってください. 6. 著作権,免責事項など 知的財産権 ・本ソフトウェア(画像・ドキュメントを含む)に関する一切の著作権その他 の無体財産権は,プラエセンス株式会社が所有します. 禁止事項 ・お客様は,本ソフトウェアについて,変更,改変,複製を行うことはでき ません. ・お客様は,本ソフトウェアについて,リバースエンジニアリング,逆コン パイル・逆アセンブル,その他の方法でソースコードを解析することはで きません.また,本ソフトウェアが生成するデータファイルについて,リ バースエンジニアリングすることはできません. 免責事項 ・本ソフトウェアは現状のままで提供されるものであり,当社は,本ソフト ウェアに関して,完全性・正確性・有用性・第三者の権利不侵害性・その 他一切の保証を致しません. ・当社は,本ソフトウェアの瑕疵,不具合等ならびに本ソフトウェアを使用 した結果および使用不可につき,修補義務・保守義務・その他いかなる責 任も負いません. 7. ランチャープラグインの変更履歴 Ver.1.05 ・LF_LNCH_ExecuteAtの戻り値の間違いを修正. Ver.1.04 ・ランチャーリングに追加できないショートカットに対する対処. ・ランチャーリングから実行できないショートカットに対する対処. Ver.1.03 ・Windows98上でショートカットを起動すると,IEのダウンロードダイアログ が表示される不具合を修正 ・複数キャラクターの同時実行に対応 ・リンク先ファイルが存在しないショートカットを自動的に削除 Ver.1.02 ・効果音ファイルに半角スペースを含むパスが設定可能 Ver.1.01 ・ショートカットのリンク先に直接指定された実行時引数を解釈 ・右クリックメニューから行った表示/非表示の設定を次回起動時まで記憶 ・2D表示のとき,右または下に表示したカーソルの一部が欠けるバグを修正 Ver.1.00 ・GetConfigの解説を追加 Ver.1.00β2 ・ショートカットの追加方法を変更 ・ショートカットの実行方法を変更 ・バージョン情報ダイアログを表示 ・LF_LNCH_Show/Hide関数と表示,非表示メニューのチェックマークを連動 ・効果音再生機能を追加